将棋の未来を探す旅に出よう

名人と対局しての感想全文~将棋連盟への寄稿~

この記事は4分で読めます

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【現役の名人と対局できるってマジ!?】
 
 
 
最初、今回のタイトル戦体験の企画を目にしたとき、
出てきた感想はこの一言でした。
 
 
 
ただただ、名人と公式戦に近い形で対局できる、
しかもタイトル戦と同じ形式なことに驚きました。
 
 
 
その後、チャリティーの企画であることを知りました。
 
 
 
あ、申し遅れました。
今回、タイトル戦体験に参加させていただいた
青木と申します。
 
 
 
僕自身、小学4年生の頃から将棋を始めて、
23歳の今でもずっと将棋に関わらせていただいています。
 
 
 
普段はWebメディアの構築や実業のコンサルティングを
中心に活動しているのですが、
その時に役に立つのが将棋で学んだ数多くの事だったのです。
 
 
 
え~~~~!!嘘だろ~~!!どう役に立つんだよ!
 
 
 
なんて思われたかもしれません。
 
 
 
しかし、意外と将棋の本質に迫れば、
どんな分野にも役立てることがあるのです。
 
 
 
例えば、企業の経営者がよく読んでいる本に、
中国の諸子百家の一人である『孫氏』があります。
これは戦争で勝つための方法を紹介している兵法書です。
 
 
 
つまり、戦争のことを解説しているのですが、
その中から使えるエッセンスだけを抜き出し、
ビジネスに応用しているのです。
 
 
 
将棋も同じで、将棋における技術・戦術は、
そのままビジネスやコミュニケーションやら
色々なことに応用できるのです。
 
 
 
将棋は可能性の取捨選択のゲームです。
僕らの人生も同じく自分で可能性を取捨選択することで、
動いていきますよね。
 
 
 
つまり、まったく本質的には同じなのですね。
 
 
 
まあ、この辺は詳しく話し始めると、
1週間くらいの連続セミナーが出来てしまうので
この辺で一旦ストップさせていただきます。
 
 
 
【僕は将棋が思考のベースなんです】
 
 
 
さて、僕はこんな風に将棋が思考のベースになっています。
そのおかげで、今は独立して起業できているし、
沢山の経営者の方とのご縁にも結ばれました。
 
 
 
もちろん、いろんなことをしてきましたし、
努力も沢山してきました。
 
 
 
でも、やっぱりベースにあるのは将棋だという
思いがとても強いのです。
 
 
 
そんな折に今回のチャリティーの企画。
 
 
 
これは参加するしかないな!
 
 
 
そう思いました。
僕は将棋に沢山のものをもらいました。
ならば、僕はこの恩をどう返せばいいのだろうか?
 
 
 
そう考えたときに思い浮かんだ一つが、
次世代への継承でした。
 
 
 
僕は最近、将棋のメディアを立ち上げました。
 
 
 
そこでは将棋の新しい姿を探すのがテーマになっています。
そしてもう一つ、もっと将棋を普及するという事です。
 
 
 
これだけのポテンシャルのあるものが埋もれてしまうのは
とてももったいないという思いからです。
 
 
 
だから、次世代に引き継いでいきたいと思うのです。
 
 
 
今回のチャリティー企画では、子供たちに盤駒を届けて、
プロ棋士を派遣するためにお金が使われると聞いて
応援したい!と思ったのです。
 
 
 
【将棋は今、未曾有の危機に直面しています。】
 
 
 
将棋の価値・魅力をどう提供していくのか?
いままでの常識が通用しなくなってきたのです。
 
 
 
いままでの将棋は未知の可能性に溢れたもので、
沢山の方がその可能性にわくわくしていました。
 
 
 
しかし、現在では定跡が整備されてきて、
未知の可能性は少なくなってきました。
 
 
 
さらに、コンピューターソフトによって、
ある任意の局面の優劣がとりあえずは目に見える
点数という形で評価できるようになってしまったのです。
 
 
 
その評価が完全に正しいというわけではありませんが、
点数化されるという事自体が前代未聞なのです。
 
 
 
そんな中、当然出てくる考えはこういったものです。
 
 
 
【最善手以外は指してはいけない】
 
 
 
もちろん、いままでもありました。
しかし、いままではプロやアマチュア高段しか
その判断はすることが出来ませんでした。
 
 
 
現在はソフトを使うことで初心者でも、
その手がいい手だったのか悪い手なのかを
知ることが出来てしまいます。
 
 
 
なにしろ点数が出てくるのですから。
 
 
 
でも、ですね。
僕はこの考え方を真っ向から否定したい。
 
 
 
勝負のために最善手を求めるのは当たり前ですが、
『最善手しか指してはいけない』
という考え方だとそれは差別的な思考を
含んでいると思うのです。
 
 
 
人のことを考えてもらえば分かるのですが、
 
 
あなたは世界にとって理想的な人間(最善手)じゃないから、
この世の中から居なくなってください
 
 
って思わないじゃないですか(笑)
 
 
 
 
人の好き嫌いはあると思うけど、
理想的な人以外は存在しちゃいけないとか
よほど極端な人じゃないと考えないですよね。
 
 
 
 
この理論がまかり通れば、
僕なんかは一番真っ先に居なくなるんでしょうね(笑)
 
 
 
 
でも、それが将棋だと起こりえるわけです。
 
 
 
 
その行き着く先は、完全解析された、
必勝の手順しか指してはいけないというものです。
 
 
 
 
(※将棋は本当は先手・後手どちらかの勝ちが
初手の時点で決まっている。
ただし、最善手順が千日手になる場合を除く)
 
 
 
 
そうなってしまうと、将棋の魅力ってなんだろう?
と思うのです。
 
 
 
 
ある人は人間同士のドラマが魅力だといいました。
ある人はこの棋士が好きだから将棋を見るといいました。
 
 
 
 
それぞれの魅力があるんだと思います。
 
 
 
 
でも、その魅力の根底にあるものは、
将棋の未知性、知らないものへの好奇心、
自由な発想や自由な表現だとおもうのです。
 
 
 
 
【新時代の将棋へ】
 
 
 
 
将棋が自由だからこそ棋士の個性が盤に現れるし、
可能性に溢れているからこそ人間ドラマが生まれるのです。
 
 
 
 
最善手しか指されなくなったら、
まったくの無個性になってしまい、
面白くなくなってしまうのです。
 
 
 
 
しかし、時代は確実にそちらに偏っています。
 
 
 
 
そんな中、将棋にどんな価値を見出し、
どんな魅力を提示していくのか?
それが問われていると思うのです。
(プロ棋士だけでなく、アマチュアもです。)
 
 
 
 
その答えはまだ出ていませんし、
見つけ出せるのか否かの結果がでるのも、
まだ10年単位では先の事でしょう。
 
 
 
 
そんな中、今回参加させていただいた、
タイトル戦経験というのは一つのモデルケースに
なったのではないかと思います。
 
 
 
名人の考えているときの空気感、
そういったもの全てを体験できるというのは
確実に一つの魅力だと思いました。
 
 
 
 
し、素晴らしい環境の中で真剣に盤に向かうだけで、
数多くの学びがありました。
 
 
 
 
将棋だけに絞っても、かなり棋力が上がりましたし、
本気で誰かと向かい合うという経験が出来るのは、
現代の日本では珍しい体験です。
 
 
 
 
こういった将棋に付随する価値・魅力も含めて、
どういったものを提供できるのかに
今後の将棋界の未来がかかっていると思うのです。
 
 
 
 
単なる勝ち負けの世界から、
更に広い世界へと羽ばたくときがきました。
 
 
 
 
願わくは今回のチャリティーで将棋を始めた子供たち、
今回のチャリティーを通して将棋を知った人たちが
将棋を通じて何かを学び、活躍されることを祈っています。
 
 
 
 
(もちろん、僕もまだまだ20代ですのでバリバリ頑張ります。)
 
 
 
 
【最後に】
 
 
 
今回は本当に素晴らしい体験をさせていただきました。
 
 
 
 
応援していただいた金沢文庫将棋サロンさま、
企画していただいた将棋連盟さま、
対局場を用意していただいた常盤ホテルさま、
 
 
 
 
沢山の方の応援・準備のおかげで素晴らしい体験になりました。
改めて御礼を申し上げたいと思います。
 
 
 
 
今回は本当にありがとうございました。
 
 

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